これは、感動した。
 ヒロインが、おばちゃんやけど、めっちゃ綺麗。
  
 やっぱり映画はハッピーエンドだね〜☆
 淡々さがたまらなかった。

 映画にストーリーをこれほど求めなかったことは無いよ。
 

 きっと、人はただ落ちて行くんだ。全てのモノは産まれ落ちた瞬間から、死ぬまでただ落ちて行くんだよ。
 
 僕らの世界もまた、気付けば灰色になっているのかもしれない。
明日の世界が灰色じゃないと誰が言えるのかな?

 灰色の世界で生きるのはきっと苦しくて悲しい。
 
 世の中は僕の思っている何千倍もくだらないのかもしれないし、そのくだらなさに気付いた瞬間僕の世界もきっと灰色になるよ。

 多様化する好みの中、人もまた多様化して行き、それ全てを一つと捉えるならば、一体世の中はどんな形をしているんだろう?

 その中で生きていかなくてはいけないとすれば、僕はどう生きていけばいいのだろう?

 組織から抜け出した蒼井優が一番幸せに見えた。
彼女の空が一番青く澄んでいる。
 時代背景とか、人物とか、愛とか、家族とか、CGとか考える必要はなくて、何の解説も、何の読み解きも必要なくて、何も言葉にする必要の無い、心で感じれることだけを感じるだけでいい映画な気がする。
 

 
 本当に幸せな映画。
 行定勲監督が本領発揮。
 少人数をターゲットにした心理描写ならこの監督の右に出る人はいないんじゃないかな〜ぁ。

 過度な演出が無くて、自然の光をうまく生かした照明などで、まるで事実をそのまま見てるよう。
構図はすべての場面が絵画のように計算しつくされた美しさで、映像それ自体も最近の映画の中でも特に美しい部類。

 ほんで、すべての技術、すべての場面、すべての台詞が聡子と清顕の愛を描くためだけに注がれてんのが好き。
無駄なものが無い。

 僕が一番心に残っているのは、清顕の
僕は聡子を愛しているんだと思う。
この単純な台詞が心にすごい響いて良かった。

 この映画は雨が多く、題名も春なのに「雪」だ。
それだけ、2人にとってこの愛が悲劇だということやと思う。
 小津安二郎生誕100年を記念し、台湾人のホウ・シャオシェン監督が小津安二郎の映画を意識して作った映画。

 全体として何も起こっていない訳ではないのだが淡々と話は進んで行く。
 しかし実際映画の中で起こっている事や、映画の中で語られる話は、大した意味が無いような気がするし、それは、日本人の日常生活でしかない。

 僕がこの作品のテーマと感じたのはesだ。自分では意識できない、意識の奥底の部分で、自分の意思決定に大きな影響を及ぼしている。
 例えば、この映画で言うと「ゴブリン」の話がわかりやすい。陽子は幼少期にゴブリンを読んだ事を完全に忘れていたが、それは意識の奥底に眠り続けていた。そういう物が自分の精神の土台となって、意思決定や性格を形作って行く。

 僕は文化がesの大部分ではないかと思っている。
 生まれた瞬間から文化は人を包み込むので、人は文化を普通だと感じ、文化を意識することはほとんど出来ない。
 しかし、日本文化は確実に日本人の意識の根本に存在する。例えば、日本語。日本人は日本語で考える。だから、日本語に無い感情、思考を持つことはできない。

 そういう、日本文化を監督は特に「電車」「光」「珈琲」に感じたのだと思う。
 日本中を縦横無尽に走り回る電車。毎日のように聞く、車輪の音、駅のアナウンス。日本独特の、優しく暖かい太陽の光。日本のものではないのに、どこの街でも喫茶店で「珈琲」が飲まれる。
 それらが、日本人の土台になり、その上に、珈琲時光で描かれるような日本のありふれた日常生活を生み出していると、僕は感じた。

 映像は、固定されたカメラで、画面の移り変わりを極力少なくし、まるで第三者が覗いているかのような構図になっている。それは、日本人のありふれた日常生活を興味深く、尊敬の念をいだきながら見つめる監督の視線なのかもしれない。
 ラストのソフィーの言葉からわかるようにこの映画のテーマは心。
 全体としては宮崎駿ワールド炸裂と言う感じで、どこかで見たような物やキャラクターが続々出てくる。しかし、これまでの映画と違うのはその質。もののけ姫からやと思うけれど、アニメを映画として成立させるのに映像の質が格段に上がっていっている。ハウルでは映画の映像の芸術性をもアニメ映画でクリアできると言うことを見事に証明していると思う。細部の描かれ方。動きの滑らかさ。構図。全てのレベルがすごく高い。
 今回のポイントはなんと言っても木村拓哉だ。木村拓哉の声無しであれだけのハウルの魅力は無かったと思う。
 最終的に元の髪の色に戻ったハウルと髪の色だけ元に戻らずおばあさんのままで、「星の色に染まった」ソフィーの髪の色と言う、メタファーのわかりやすさもこの映画の魅力。
 ハウルや、魔法をなくしても、おばあさんになったも、欲を捨てれない魔女や、ハウルの敵方の犬、ハウルに憧れる子供の魔法使い、カカシになった王子、火の悪魔。全てを家族として動く城の中に引き込むソフィーの心に憧れる。
 この映画の登場人物はほぼマギーチャンとトニーレオンの2人。お互いの夫と妻が浮気し出て行ったその後の2人の葛藤を描く。
 愛し合っているが浮気への抵抗から1線を保ち、やがてトニーレオン演じるチャウは1人シンガポールへ旅立つ。その寂しさがたまらなく悲しく心を打つ。
ウォン・カーウァイの映像へのこだわり、マギーチャンとトニーレオンの完璧な演技等見るべきところは多い。本当にいい映画だ。
 全後半に分かれてて、前半は金城武のやつ。後半はトニーレオンとフェイウォン。
俺は後半の方が好き。
金城武の集めたパイナップルを食べるシーンはホント悲しくていいシーンやったけど、俺は後半の方が好き。
このフェイウォンめちゃくちゃかわいい。
2046のフェイウォンよりこっちのフェイウォンの方がかわいい。
単純にショートカットの活発な子の方が好きなんかな。
映像もストーリーも音楽も大好きやけど、フェイウォンが綺麗過ぎてフェイウォンのプロモーションビデオに見えるぐらいや。
フェイウォンは好きな男の部屋の鍵で、勝手に部屋に入って模様替えしたり、ベットに落ちてる長い毛を見つけて叫んだり、なんて女だ。   いや、  待てよ。      自分を   好きな子が  勝手に   自分の部屋に入ってきて  知らない間に模様替え?        あっ       うれしいじゃない!!!!
トニーレオンも家具に人格持たせたりして楽しいな。
しかし、この映像はすごいな。おもしろいな。いいな。
フォン・カーウァイ本気で天才や。
トニーレオンも最高。
でも今回はフェイウォンがかわいすぎた。

夢のカリフォルニアいいね。
 おもろい。
トニーレオンまじ好き。
対比がわかりやすくて楽しみやすい。
結婚してたり、精神科の先生やったり、イスが良かったり、イスのサイズ間違ってたりとか。

 なんてゆーかわかりやすく面白い。
 本当に悲しい映画やった。
なぜかいつもより映画の中の場面の映像とかのいろんな意味がわかってしまって、本当に悲しくて泣いてしまった。
わかりやすく作られているのかもしれないし、悲しみへの感覚は他の感覚よりも鋭いのかも知れない。
こんなに悲しかった映画は始めてだ。

 はじめて、倫理を勉強した時の感覚。
死や生きることの意味を真剣に冷静に考えて、今まで知らなかった異常に深い世界にとまどい、どうすればいいのかわからなくて、なんかすごい悲しくて、気持ち悪くて、でも確実に新しい感覚が植えつけられていくそんな感じ。

 ひどく、全ての場面が心に染みた。

 全ての映像、音が悲しかった。
 「きょうのできごと」いい映画やった。
こんな映画が公開されてたことさえ知らんかったけど、行定監督やったから貸りてみてんけど、貸りて正解やった。

 関西弁の映画は見ててホンマ落ち着く。
みんな関西弁やったらいいのに。
前に「ごめん」っていう映画見て、これも、関西弁やねんけど、すごい、ココロが安らいで、見れたし、いい映画やった。

 みんな関西弁うまかった。
特にけいと。
おたまじゃくしのタマゴ。のとこは特に好き。
「鳥のタマゴじゃなくて、おたまじゃくしのタマゴ。」
全員本当の関西人じゃないんかな?

 おたまじゃくしのタマゴのとこも、そうやけど、この映画はすごい、宝物みたいな言葉をいっぱい言う。

 面白い言葉やと、三国志んとこの、
「あんなに二人で、中国統一しよ。なんてゆうてたのに、ひどいんやで。あたしがちょっとトイレに行ってる間に、あたしんとこの武将に賄賂贈って、一人で中国統一したんや〜ぁ〜ぁ〜。」

「よっしゃ〜、来た来た来た〜ぁ。中国統一してまうで。これ。」
っていう言葉。

 一番好きなシーンは、正道が車に引かれた後、彼女と話すシーン。好きな人物アンケートとったら、正道は、かなり上位に来るはず。かっこいい。相手に、あんま気がないんかなぁ。でも愛を伝え続ける感じ。自動車に引かれたことも、言えへんし、かっこいい。

 三人の中で、唯一いまいち、スポットがあたらへんかった坂本も好き。

 クジラが、深い意味を持ってんねやろうけど、どんな意味を持ってるかまでは、俺にはよく分かれへんかった。
あと、シンメトリー。

 誰も、注目しなくなった、その後を見るのが大切なんかなぁ。って思った。
生きてる限りは、「きょう」が続くんやなぁ。とも思った。

 今日はそらがすがすがしくて、向こうの方にある、雲は、雨雲やから、低くて、黒くて、ほんま、その上に天国があるような、そんな感じやった。

GO

2005年1月17日 ★★  好き好き
 GO見ました。
 面白かった。
 眞鍋かをりがおすすめしてたから、原作読んで、それが映画化されて、なんとなく今まで見てなかってんけど、見てよかった。

 行定監督で、脚本、宮藤官九郎で、窪塚洋介、柴崎コウって言う事で、これは、王様のレストランで、脚本三谷幸喜、エンディング平井堅やった級の先取り。

 宮藤官九郎ってコメディー色が無い、脚本も書くねんね。

 感動感動。いい映画。

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