楽園の瑕

2005年10月10日 ★   好き
 かなり凝った映像と物語でちょっとわかりにくいが、ただの武狭映画に収まらない素晴らしい映画。
 欧陽峰(西毒)、黄薬師(東邪)、洪七、盲目の剣士、欧陽峰の元恋人で現兄嫁、桃花、洪七の妻、蒸、卵とラバを持った女と、出てくる人は多く、それぞれの物語は複雑だ。
 欧陽峰と元恋人、盲目の剣士と桃花は剣のために互いに愛し合っているのにうまく行かない。しかし欧陽峰のアドバイスを受けた洪七とその妻だけはうまく行く。
 蒸の話は最も悲しい。蒸は黄薬師を愛しているが、黄薬師は誰も愛さないため、やがては二重人格になってゆく。
 卵とラバを持った女は殺しを欧陽峰に頼むが金は無く、金を作ろうともしない。しかし、その依頼を受ける洪七、けして受けようとしない欧陽峰。
 また欧陽峰の元恋人の送った過去を忘れることができるという酒で過去を忘れる黄薬師と忘れることのできなくなった欧陽峰など対称点も多い。
 この物語で一番わからないのは、欧陽峰が殺しの仲介役でなぜ自分で殺そうとしないのか。
 砂漠や山や空の映像が印象的。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索